
こんにちは、まさゆきです。
(※派遣会社の労務管理である私のプロフィールはこちら)
今回の記事では、

退職時に提出する「退職願」「退職届」「辞表」の違いが分かりません!
「退職願」「退職届」「辞表」の意味合いの違いを教えてください!
という話しについてまとめてみようと思います。
退職をしようか悩んでいる方も多いかと思います。ただ、そこで「退職願」「退職届」「辞表」の意味合いの違いについて疑問に思う方もいるのではないでしょうか?
「退職願」「退職届」「辞表」は、いずれも退職に関する書類ですが、それぞれの意味や使われ方が異なります。以下に詳しく説明します。
退職願

退職願とは、従業員が会社に対して「退職したい」という意思を伝えるための書類です。これはあくまで「願い出る」ものであり、会社が承認することで正式な退職手続きが進むことになります。
退職願を提出した時点では、まだ退職が確定しているわけではなく、会社側が受理し、退職日などの詳細を決定する必要があります。退職願の提出は、一般的に直属の上司に対して行われます。口頭で退職の意思を伝えた後、正式な書類として提出することで、退職の意思を明確に示すことができます。
企業によっては、退職願の提出を義務付けていない場合もありますが、書面で残しておくことで「言った・言わない」のトラブルを防ぐことができます。
退職願の書き方には一定の形式があります。通常、縦書きで作成し、冒頭に「退職願」と記載します。本文では「私儀(または私事)、一身上の都合により、○月○日をもって退職いたしたくお願い申し上げます」といった形で退職の意思を伝えます。
最後に、提出日、所属部署、氏名を記載し、会社の代表者宛に提出します。退職願の特徴として、提出後に撤回できる可能性がある点が挙げられます。会社がまだ受理していない場合や、退職日が確定していない場合は、事情が変われば撤回することも可能です。
しかし、一度受理されると、退職届の提出が求められることが多く、撤回が難しくなるため、慎重に提出することが重要です。
以下に、退職願の例文を示します。これは一般的な形式に沿ったものですが、企業の規定によって異なる場合があるため、事前に確認することをおすすめします。
退職願
令和○○年○月○日
株式会社○○ 代表取締役 ○○ 殿
○○部 ○○課 氏名 ○○ ○○
退職願
私儀(または私事)、このたび一身上の都合により、令和○○年○月○日をもちまして退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。 つきましては、貴社のご承認を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
敬具
退職届

退職届は、退職願とは異なり、退職の意思を確定的に伝えるための書類です。退職願が「退職したい」という意思表示であるのに対し、退職届は「退職することが決定した」ことを会社に通知するものです。退職届を提出すると、会社はそれを受理し、退職手続きが正式に進められます。
退職届は、会社の規定に従って提出する必要があります。多くの企業では、退職願の提出後に会社側と話し合いを行い、退職日が決定した後に退職届を提出する流れになります。退職届を提出した時点で、退職の意思を撤回することは難しくなるため、提出前に十分な準備と確認が必要です。
退職届の書き方も退職願と似ていますが、文面が異なります。通常、縦書きで作成し、冒頭に「退職届」と記載します。本文では「私儀(または私事)、一身上の都合により、○月○日をもって退職いたします」といった形で退職の意思を明確に伝えます。
退職願と異なり、「お願い申し上げます」ではなく「退職いたします」と断定的な表現を用いる点が特徴です。最後に、提出日、所属部署、氏名を記載し、会社の代表者宛に提出します。
退職届の提出後は、会社側が受理し、退職手続きが進められます。退職届を提出することで、会社との雇用契約が正式に終了するため、退職願のように撤回することはできません。したがって、退職届を提出する前に、退職日や退職後の計画をしっかりと確認し、円満退職を目指すことが重要です。
以下に、退職届の例文を示します。退職届は退職の意思を確定的に伝える書類であり、提出後の撤回が難しいため、慎重に作成することが重要です。
退職届
令和○○年○月○日
株式会社○○ 代表取締役 ○○ 殿
○○部 ○○課 氏名 ○○ ○○
退職届
私儀(または私事)、このたび一身上の都合により、令和○○年○月○日をもちまして退職いたします。 つきましては、貴社の規定に従い、退職手続きを進めていただきますようお願い申し上げます。
敬具
退職届は、退職願と異なり「退職いたします」と断定的な表現を用いる点が特徴です。また、会社の規定に従って提出する必要があるため、事前に就業規則を確認し、適切な手続きを行いましょう。円満退職を目指し、会社側としっかりと話し合いながら進めることが大切です。
辞表

辞表は、退職願や退職届とは異なり、主に会社の役員や公務員が退職する際に提出する書類です。一般の従業員が退職する際には辞表を提出する必要はなく、退職願や退職届を用いるのが一般的です。辞表は、役職を辞する意思を示すものであり、会社の経営層や公務員が職を辞する際に使用されます。
辞表の提出は、会社の代表者や役員会に対して行われることが多く、退職願や退職届と異なり、会社側の承認を得る必要がない場合もあります。特に、会社の役員が辞職する場合は、辞表を提出することで役職を辞する意思を正式に表明し、会社側がそれを受理することで退職が成立します。
辞表の書き方も退職願や退職届と似ていますが、文面が異なります。通常、縦書きで作成し、冒頭に「辞表」と記載します。本文では「私儀(または私事)、一身上の都合により、○月○日をもって辞職いたします」といった形で退職の意思を明確に伝えます。
退職届と同様に、「お願い申し上げます」ではなく「辞職いたします」と断定的な表現を用いる点が特徴です。最後に、提出日、所属部署、氏名を記載し、会社の代表者宛に提出します。
辞表の提出後は、会社側が受理し、退職手続きが進められます。辞表を提出することで、会社の役職を辞することが正式に決定されるため、撤回することは難しくなります。したがって、辞表を提出する前に、退職後の計画をしっかりと確認し、円満退職を目指すことが重要です。
以下に、辞表の例文を示します。辞表は、会社の役員や公務員が職を辞する際に提出する書類であり、一般の従業員が使用する退職願や退職届とは異なります。
辞表
令和○○年○月○日
株式会社○○ 代表取締役 ○○ 殿
○○部 ○○課 氏名 ○○ ○○
辞表
私儀(または私事)、このたび一身上の都合により、令和○○年○月○日をもちまして辞職いたします。 つきましては、貴社の規定に従い、辞職手続きを進めていただきますようお願い申し上げます。
敬具
辞表は、退職届と同様に「辞職いたします」と断定的な表現を用いる点が特徴です。役職を辞する際に提出するものであり、会社側の承認を得る必要がない場合もあります。
提出後の撤回が難しいため、慎重に作成し、適切な手続きを進めることが重要です。円満な辞職を目指し、会社側と十分に話し合いながら進めましょう。
まとめ

「退職願」「退職届」「辞表」は、それぞれ異なる目的を持つ書類です。以下にそれぞれの書類の特徴のまとめを載せておきます。
- 退職願は、退職の意思を会社に伝えるための書類であり、会社の承認が必要。
- 退職届は、退職が決定した後に提出する書類であり、撤回が難しい。
- 辞表は、会社の役員や公務員が退職する際に提出する書類であり、一般の従業員は使用しない。
退職を考えている場合は、これらの違いを理解し、適切な書類を準備することが重要です。円満退職を目指し、会社側としっかりと話し合いながら手続きを進めましょう。
円満退社が望めそうもない、もしくは望まないのであれば、その時は退職代行サービスを利用するのも一つの手ではないかと思います。決して退職代行サービスを利用することは非常識でもないですし、逃げでもないのですから👍
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